植物コーディネーター madogiwaによる展示「Circulus 循環するものたち」の展示コンセプト・ビジュアルデザインを担当しました。
展示の主役は「食虫植物」。タイトルの「Circulus(キルクルス)」はラテン語で「円」を意味する言葉。植物が動物を捕食し、分解・吸収してみずからのエネルギー源とする食虫植物の生態は、他の多くの生き物の間で起こっているエネルギーの循環と逆回りだということに大きな驚きの念を抱くと同時に、そのメカニズムを知ればしるほど、生命の不思議さや自然のなす技の巧妙さに感心させられます。
madogiwaさんが植物を通して伝えたいのは、そんな自然の不思議さに接したときの「驚き」だそうで、展示のコンセプトもmadogiwaさんの思いを表すべく考えてみました。
植物の個性的な形や色もさることながら、madogiwaさんが1つ1つていねいに植え込んで作った、寄せ植えの作品としての美しさも際立ち、多くの人たちに手にとっていただけました。
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【会期】2021.6.26(土)–7.11(日) [close 火・水・木]
【会場】[ギャラリー あ] 天野寛志建築計画事務所1F
【企画・寄せ植え制作】 madogiwa
【展示コンセプト・ビジュアルデザイン】 小粥千寿(Chizu Ogai research+design)/ 天野寛志(ギャラリーあ)
special thanks Hiroshi Yadori
photo: DAYLIGHT PHOTOWORKS 渡辺高士