Design Academy Eindhoven

私が2010年に卒業したオランダの大学・Design Academy Eindhoven(デザインアカデミーアイントホーフェン)。卒業してもう4年ほど経ちますが、今でも時々、入学を希望する方からメールをいただきます。

メールの内容は主に学校や現地の様子、入学試験の審査基準、どんな準備をしたらいいか・・・などなど。海外の大学、しかもオランダというマイナーな国だけに、なかなか適当な情報源がなく、検索で私のHPにたどり着くようです。私自身も留学前はいろいろと情報を探したので、できる限り相談に乗れるようにしています。

そのほかにも、日本の美大で先生をしている友人から、デザインアカデミーでどんな授業を受けたか教えてほしい、と相談を受けたこともあります。私自身は日本の美大に行っていないので、その違いはあまりわかりませんが、入試の内容を比較しただけでも、日本の美大がデッサン力を重視しているのに対し(現在は不明ですが・・・)、デザインアカデミーをはじめとする海外の大学では、その作品を作った背景に、より重きを置いていたのでは、と感じます。入学後の課題の出し方なども、日本の美大とは随分と違うようです。そのせいもあってか、同じ頃デザインアカデミーに在籍していた日本人学生は、ほとんどが日本の美大を卒業した方達でした。彼(彼女)らにとっても、いろいろと学ぶところがあったということでしょうか。

というわけで、今年はこのブログでも、時々オランダ留学時代の様子をアップしていこうと思います。

ところで、デザインアカデミーは毎年4月に、イタリアのミラノで開催される「ミラノ・サローネ(Salone del Mobile)」に出展しています。先日、今年のデザインアカデミーの展示テーマが発表されました。今年のテーマは「Eat Shit」。直訳すると「うんこを食べる」ということですね。人間にとって、また現代社会にとって「食」は永遠のテーマです。排泄物は、食べたものが体の中で消化された結果であり、その人の食生活に関する、もっとも正確かつ純粋なアウトプットとも言えますから、食について考えれば、排泄物に行き着くというのは、ある意味とても当然の流れです。

毎年、きらびやかな家具やインテリアが並ぶミラノ・サローネでの「Eat Shit」の展示。どんなものになるか、楽しみです。