先日、Design Academy Eindhovenで同じ時期に在学していた友人が、浜松まで遊びに来てくれました。彼女は卒業後、オランダの会社に就職し、今現在も同じ会社でデザイナーとして働いています。(こちらの本の共著者の一人、今村ひかるさんです。)
共通の友人で、大根展のコーディネーターとしてもお世話になったmaru communicateのきひらさんと一緒に、3人で食事をしながら、最近のオランダの様子などを聞きました。
写真は、オランダからのお土産に今村さんが持ってきてくれたクッキー。オランダでは「Stroopkoek(またはStroopwafel)」といって、老若男女におなじみの、国民的スウィーツです。koekはクッキー、wafelはあみあみのワッフル生地(といっても、ベルギーワッフルのようにふわふわではない)で、中にstroopと呼ばれるシロップが挟んであるのが特徴です。これをちびりちびりと口に運びながら、コーヒーや紅茶を飲む、というのが、オランダ人のコーヒーブレイクの定番です。
見た瞬間に、あの頃のオランダに時間と空間が瞬間移動したような、そんな気がしました。この飾り気のない見た目が、いかにもオランダらしいです。これはビオのものなので、ちゃんとした箱入りですが、普通のものは数枚重ねて、透明の袋に入れて、口のところを針金でぎゅっと結んであるだけだったりします。
そして、クッキーを割ってみて、中のシロップが赤いのにびっくり。普通は茶色っぽい飴色なのですが、なんとこれはブルーベリーシロップだったようです。Stroopkoekにしては、ちょっと(かなり?)おしゃれです。パッケージの青い色はブルーベリーだったのか・・・と今更気づきました(そしてもちろん、blauwe bes=ブルーベリーとちゃんと書いてある)。でもクッキーのしっとり具合といい(”サクッ”ではなく)、やはり紛れもなくStroopkoekです。
こんな感じで、4年間オランダに住んでも、結局オランダ語は覚えられませんでしたが、「Lekker!(美味しい!)」という単語だけは、とりあえずいつも口にしていたなあ、と思い出しました。