Tenryu Art Camp

4月8日より約1ヶ月間、「アートで耕す木と人と森の繋がり」をテーマに、浜松市天竜区の熊平キャンプ場で開催された天竜アートキャンプ

企画をされた写真家の内山文寿さんよりお誘いいただき、オープニングイベントのワークショップを担当させていただきました。

熊平キャンプ場周辺は前日は大雨だったそうで、しっとりとした空気に包まれていました。訪れるのは1年と3ヶ月ぶりです。そこにいるだけで気持ちがリフレッシュできる。自然とは、ほんとうにありがたいものだと実感です。

キャンプ場内には、アート作品が散りばめられていて、作品をめぐるガイドツアーも随時開催されていました。自然の中に突然現れるアート。大きさも素材も、表現もさまざまで、あるものは風景に溶け込んでいて、あるものはしっかりと存在感を感じる力強さがあり。それぞれの表情がありました。

私は「Harvested.」のスピンオフ的な鍋敷きづくりのワークショップをさせていただきました。2016年に天竜の山の伐採現場へ足を運び、分けていただいた木。樹種はヒノキ、ヒサカキ、コナラ、サクラ、シラカシの5種です。どれもひとつひとつ、大きさや木目など表情が違うので、「木を選ぶ」プロセスがメインといった感じです。

当日は朝から雨が降っていたので、木が少し湿気て膨らんでしまったようで、紐を通す穴が小さくなっていました。木は、切り倒された後も、生きているということを、小さいけれど実感しました。

アートキャンプは先日、無事クロージングイベントを終えました。たくさんの方たちが、それぞれの想いで山や森に関わる。そして、少しずつでも、山や森との関わり合いを続けていく。その積み重ねが、何十年後かに実るのではないかと思います。・・・その頃には、私たちはもう生きていないかもしれませんが。笑