天竜川の流域モノサシができてから5年。ついに、2本目の川のモノサシが誕生間近となりました。昨年から何度か行き来している根羽村森林組合さんとの共同企画により、この3月、矢作川の流域モノサシの試作品が完成しました。根羽村は矢作川の源流のある村。林業が盛んな土地であるとともに、矢作川流域の市町村を木で繋ぐ活動も積極的におこなっています。
写真は試作品の矢作川の流域モノサシと天竜川の流域モノサシ。天竜川の全長213kmに対し、矢作川は全長118kmで、約半分の長さです。モノサシは川の長さの100万分の1なので、二つのモノサシの長さもこのように異なります。
矢作川の流域モノサシは、流域で生育する十数種類の木を使って作られていますが、今回は木の入手と製作はプロである森林組合さんに全面的にお任せし、私はデザインに集中させていただきました。
今後は、樹種を少し絞り、本番の製品バージョンを作っていく予定です。首都圏方面での販売も視野に入れられているとのことなので、楽しみですね。
6月には、根羽村の子供たちを対象に、モノサシづくりのワークショップも開催予定です。まずは、川を通して、上流の根羽村と、下流のたくさんの街がつながっていること、下流の街に住む人たちの暮らしが、上流の根羽村の森林によって守られていることを伝え、自分たちの地域に誇りを持ってもらえるような、そんなきっかけづくりをしたいと思います。