9月の連休中、愛知県や長野県を流れる矢作川の源流(*)がある、長野県下伊那郡根羽村(ねばむら)へ行ってきました。今回、ご縁があって、根羽村とのコラボで矢作川流域の木を使った「流域ものさし」をデザインさせていただくことになりました。(天竜川流域の木でつくった「モノサシ No.50」についてはこちら)
矢作川は全長118kmの一級河川で、流域には豊田市や安城市など、愛知県三河地域の主要な工業都市が含まれます。矢作川上流に位置する根羽村は、「根羽杉」として知られる杉の産地ですが、源流のある茶臼山付近には、広葉樹の森もあります。
矢作川流域では、2010年に発足した「矢作川流域圏懇談会」という組織があるそうで、大学の研究者の方や、流域の市町村や森林組合、その他市民団体等が参加し、流域圏の治水・利水、環境の維持管理など多様な問題解決のために活動されているそうです。
今回、矢作川流域のものさしを作ることで、「流域圏」の概念を広めていくためのアイテムとして活用していくとのこと。製品として作るだけでなく、根羽村の子供たちを対象としたものさし作りのワークショップも実施予定です。
天竜川のモノサシを作ってから2年ほど経ち、こうして別の川でモノサシを作る機会に巡り会えたことに感謝します。今回のプロジェクトを天竜から根羽村へつないでくれた、日本全国スギダラケ倶楽部天竜支部の袴田さん、実現に向けて、企画を具体化して各方面に精力的に働きかけてくださった根羽村森林組合の今村さん、ありがとうございました!
(*)水系としての源流は長野県下伊那郡平谷村の大川入山となりますが、「矢作川」としての源流は根羽村の茶臼山だそうです。