Exhibition “Our Food” -TOMATO-

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わたしたちのたべもの展 ートマト編ー Exhibiton “Our Food” -TOMATO-

企画の意図 / About the Exhibition

食のグローバル化や、外食産業の発達から、自分が口にするものの出所がわかりにくい時代になりました。一方、食は、人が生きていくために避けて通れない問題で、私たち誰にでも関連のあるテーマです。

食は大昔から、政治や文化、経済などと深くつながっていて、特に世界中で食べられている食材(トマトはそのひとつ)は、ローカルな側面もありつつ、グローバルな時代の流れとも密接に関わってきました。また、食材は食べ物であると同時に、生命でもあります。私たちは、食べることで他の生命のエネルギーをもらっているのだということも、大量生産の食材を食べる際には忘れがちです。

そこで、「わたしたちのたべもの展」では、誰もが日常的に食べる、ごくありふれた食材についてリサーチに基づき展示をすることで、その食材を介して、私たちの生活がどのように世界や自然とつながっているか、ということをビジュアルを通して伝えることを目指しました。

展示を訪れた人たちが、その食材のさまざまな側面を知ることで、食べ物を選択・購入する際に、その食べ物がどこで、だれの手によって、どのように作られ、どのようにしてここまで来たか?ということを少しだけ想像してみる、そんなきっかけになれば幸いです。

展示内容 / Contents of the Exhibition

展示は以下の5つのパートによって構成されています。

1. トマトの歴史
トマトの原種から、現在の無数の栽培品種が誕生するまでの歴史をたどります。タイムライン上では、時代ごとにトマト栽培の転機となるような品種をとりあげ、紹介しました。

2. トマトの植物学
リサーチを行った日本(静岡県浜松市)とオランダ(アムステルダム)の2箇所で手に入ったさまざまなトマトを写真で紹介。トマトを輪切りスライスにすることで、普段あまり気づかないような品種ごとの違いと多様性をビジュアル化しました。

3. トマトと消費
グローバルフードとして、世界中で大量生産・大量消費されるトマトを、社会・経済の視点から見つめます。加工品としての消費が多いのもトマトの特徴で、それゆえにグローバル化が加速し、それに伴う問題が世界のさまざまな地域で見られるという事実も浮かび上がります。

4. トマトと文化
トマトにまつわる、世界各地の文化や風習などを紹介。有名なスペインのトマト祭りにはじまり、イタリアでの伝統的な干しトマトの作り方や、トマトの怪人が出てくる映画など、多岐にわたるトピックを見ると、トマトが単なる食べ物の枠を超えて、わたしたちの生活や文化に根差していることがわかります。

5. トマトを味わう
展示会場である「ギャラリーあ」の地元・浜松近郊のトマト農家さんやイタリアンレストランなどが出店し、ローカルなトマトを味わってもらう場をもちました。

企画・制作:Chizu Ogai / Hanae Shimizu
展示会場:ギャラリーあ(静岡県浜松市)
展示期間:2015年7月18日ー8月2日

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